「美しい森林づくり全国推進会議」の構成団体で、鳥類を中心とする身近な野生生物全般を保護するための普及啓発を行っている財団法人 日本鳥類保護連盟。専務理事の上野攻さん(写真上)におもな活動内容や「美しい森林づくり全国推進会議」での役割などを伺いました。
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日本鳥類保護連盟は、昭和22年の3月に我が国における鳥類保護と普及啓発を実践するため誕生しました。当時は戦後間もない時代で、日本の国土も荒廃していたんです。今のように自然保護≠ニいう言葉はありませんでしたが、学者や専門家を中心に自然の象徴としての鳥類≠ェ生息できる環境を整えることが必要だという想いが広がり、鳥類学者を中心に文部省(現文部科学省)、農林省(現農林水産省)、鳥学会、研究機関、団体、マスコミなどが一同に会して、連盟が発足したわけです。その年の4月10日をバードデーとしたのが、みなさんもご存知の「バードウィーク」(愛鳥週間/毎年5月10日.16日)の始まりでもあります。
私たちの活動の基盤は、鳥類を中心とする身近ないきものを保護するための普及啓発です。「愛鳥週間」の中心行事として、常陸宮同妃両殿下ご臨席のもとに開催されているのが「全国野鳥保護のつどい」。環境省や各都道府県とともに行っているこのイベントには開催地を始め、全国から毎年、数千人の方々が参加しています。「愛鳥週間」用のポスター原画コンクールには全国の小・中・高校生から毎年8万点を超える応募があり、これもまた愛鳥思想の普及や啓発につながっています。また身近な自然保護にも積極的に取り組んでいます。ひとつはテグス(釣り糸)による野鳥の被害≠なくすための活動。川や湖など水辺で釣りを楽しんだあとに捨てられたテグスに鳥がからまると、怪我をしたり、ときには命を落としてしまうこともあります。このような危険をできるだけなくすために釣り糸や釣り針の回収活動を行ったり、放置しないようにという呼びかけを行っています。もうひとつは「ヒナを拾わないで!!」キャンペーンです。巣立ち前のヒナは何かの拍子で木から地面に落ちてしまうことがありますが、そういう場合は必ずと言っていいほど親鳥が見守って、餌を運んだりして無事です。何とか助けてあげたいという一心で自宅に持ち帰ってしまうことがありますが、かえって野鳥のためになりません。緊急を要する場合以外は、そっと見守っていただき、近くに巣があれば戻してあげて欲しいと思います。 |
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筑波山での森林づくりの活動に参加 |
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「美しい森林づくり全国推進会議」に参加してからは、機関誌「私たちの自然」で野鳥のための森林づくり≠ニいう特集を組んで、森林づくりは野鳥の生息環境づくりであることを訴えかけましたが、これからも鳥類に限らず、昆虫など身近ないきものに関する記事や情報を載せて、森林と野鳥の関わりの深さについて、もっと広くみなさんに知っていただきたいと考えています。
また、最近では私どもの会員になっていただいている日本ハム株式会社さんの筑波山での森林づくりの活動に参加して、野鳥の解説や巣箱の設置の仕方などの講習をさせていただきました。野鳥はなかなか私たちの目の前に姿をあらわしませんが、鳴き声や落ちている羽根で、こんな鳥たちが生息しているんですよ≠ニお話しますと、より興味を持っていただけるわけです。
野鳥が安心して生きられる環境をいかに守って良くしていくかが私たちの課題です。もちろん森だけではなく、川や海も大切ですが、その中で鳥にとっていちばん重要な生息環境が森林だと言えます。日本列島は狭い国土の中にたくさんの人々が生活しています。野鳥と人が共存していくためには、なにか知恵や工夫がないと現状維持さえ難しいと思いますし、鳥を大事にするということは人間の生活を守るということに繋がっています。昔、庭に小鳥を≠ニいうキャンペーンを行ったことがあったんですが、今は庭も小鳥の楽園に≠ニいう時代だと思います。 |
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財団法人 日本鳥類保護連盟 http://www.jspb.org/
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| 昭和22年に発足した「日本鳥類保護連盟」は常陸宮殿下が総裁にご就任され、環境省や地方公共団体と連携しつつ、企業や一般の方々のご協力、ご参加のもと、野鳥の保護を通じて自然保護に取り組み、人と自然が共生できる社会を目指しています。 |
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